「大規模攻撃への準備」 南部クリミアの火災でウクライナ軍当局
ロシアの占領下にあるウクライナ南部クリミア半島の軍港都市セバストポリにある石油貯蔵施設で4月29日に発生した大規模な火災について、ウクライナ軍南部作戦管区報道官は4月30日、「誰もが望んでいる(ウクライナ軍の)大規模攻撃への準備」だと述べた。ウクライナのメディア「ウクライナ・プラウダ」が伝えた。ウクライナ側は火災への関与を公式には認めていない。
ロシアが任命したクリミア半島の地元当局はこの火災について、ウクライナの無人機2機の攻撃によるもので、焼失面積は2千平方メートル以上で、燃料が入ったタンク4基が燃えたと説明。負傷者はおらず、「この火災がセバストポリの燃料の供給状況に影響を与えることはない」としている。
一方、ウクライナ側は石油製品を入れたタンク10基以上が破壊され、総容量は4万トンに上るとした。また、燃料はロシアの黒海艦隊向けのものと指摘した。
ウクライナでは同28日、中部ウマニの集合住宅がロシア軍による攻撃を受け、20人以上が死亡。ウクライナ国防省情報総局の担当者はクリミアでの火災を「神の罰」と表現し、クリミアの住民に対し「軍事施設に近づかない方がいい」と警告した。(リビウ=星井麻紀)
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