1.7倍に急増、女性当選「過半数」の東京・杉並区議選 その背景
23日に投票された全国315区市議選のうち、千葉県白井市、兵庫県宝塚市、東京都杉並区が「女性過半数」となった。このうち杉並区では、昨年初当選した岸本聡子区長(48)が多くの女性候補を応援。女性議員が約1・7倍に増える結果となった。
朝日新聞が1月時点で全国1788地方議会全てにアンケートしたところ、女性議員の割合の最高は「5割」止まりで、女性過半数の議会はなかった。
杉並区議選は、候補69人が48議席を争った結果、女性議員の数が改選前の15人から25人に増えた。投票率は43・66%で、4年前の前回より4・19ポイント上昇していた。
党派別では、自民が現職7人落選という結果に終わり、ともに前区政を支えた公明と合わせて議席数が22から15に減少。一方、立憲が4から6に増やし、共産は6を維持した。維新や都民ファーストも伸長した。
区議選では、岸本区長が政策合意を結んだ候補19人を支援。そのうち15人が女性で、新顔7人を含む11人が当選した。区議会では、前区政を支えてきた自民と岸本区長が対立する場面もあり、岸本区長が「議会で対話し、前向きに議論を進められる人を応援する」と特定候補の応援に動いた。(松田果穂)
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