医療機関や施設へ 換気対策お助け 府がガイドブック

原田達矢
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 空気中に浮遊する微小な粒子エアロゾルからの新型コロナウイルス感染を減らそうと、京都府は医療機関や福祉施設など向けに換気の注意点を示したガイドブックをまとめた。8日からコロナの感染症法上の扱いが「5類」に引き下げられるが、担当者は「対策ができているかいま一度確認してほしい」と呼びかけている。

 府は2022年に「換気対策チーム」を発足させた。専門家らが、クラスターの発生した高齢者施設や病院など51施設へ出向き、換気対策をアドバイスしてきた。ガイドブックには、600カ所以上の居室を対象とした調査から得られた知見も反映した。

 換気測定に使われるCO2(二酸化炭素)センサーの活用方法をまず紹介。次に、空気清浄や送風の方法を示した。対策ができているか確認するためのチェックリストも付けた。

 4月25日には医療機関や施設関係者への説明会を開いた。感染事例を紹介し、職員が利用する食堂や更衣室で注意が必要と呼びかけた。府保健環境研究所の藤田直久所長は「感染の第9波の可能性もあり、『5類』となればきちんと感染者の統計も取れなくなる。今の段階で環境改善して点検を徹底していただきたい」と語った。(原田達矢)

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