勇壮に「賀茂競馬」 京都・上賀茂神社 かつて信長も観覧
2頭の馬を競わせて天下太平と五穀豊穣(ほうじょう)を祈る賀茂競馬(くらべうま)が5日、京都市北区の上賀茂神社であった。
元々宮中の行事だったが、1093年から同神社で開かれ、今年で930年。舞楽装束に身を包んだ乗尻(のりじり)(騎手)が左方(さかた)と右方(うかた)に分かれ、計10頭の馬を2頭ずつ走らせた。さわやかな風を受けながら約150メートルの馬場を疾走する馬の迫力に約3千人の観客は息をのんだ。
賀茂競馬は、鎌倉時代末期の随筆「徒然草」に記載があり、織田信長が自分の馬を出して観覧したことでも知られる。
東京都杉並区の小学5年生、金津修吾さん(11)は、新型コロナのため会えずにいた祖父母と共に競馬を見た。「自転車ぐらいの速さだと思っていたら、車ぐらいの速さでびっくりした。乗尻が馬をしつけていてすごいと思った」。母親の桃子さん(47)は「やっと義父母と会えた。いい日になりました」と話した。(西田健作)
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