寂聴さんから託された思い 「若草プロジェクト」はこれからも
村木厚子さんに聞く⑤
困難な状況にある若い女性たちを支援する「若草プロジェクト」に取り組む村木厚子さん(67)は、批判されても信念を貫き通した瀬戸内寂聴さんの強さを実感している。寂聴さんが2021年11月に99歳で亡くなったとき、多くのことを託されていたことに気づいたという。
――寂聴さんに最後に会ったのは、いつですか。
秘書の瀬尾まなほさんが17年、寂聴さんとの日々をつづった本「おちゃめに100歳!寂聴さん」を出しました。その出版記念パーティーが18年1月に東京で開かれ、寂聴さんにお目にかかりました。
そのあと、19年3月に京都・嵯峨野の寂庵(じゃくあん)で、若草プロジェクトの研修がありました。このときが最後だったと思います。
寂聴さんは病気になっても不死鳥のように復活されますから、若草プロジェクトでも、ずっと私たちのことを励まして頂けると思い込んでいました。あの笑顔を見ると、100歳はもちろん、いつまでも大丈夫という気分になります。寂庵にもっと通って、いろいろなお話を聞いておけばよかったなあと今になって思います。
――コロナ禍になり、寂庵にお邪魔するわけにもいかなくなりました。
村木さんは寂聴さんから託されたことがあると感じています。記事の後半で村木さんが語ります。
若草プロジェクトの研修で寂…
- 【提案】
瀬戸内寂聴さんの思いを引き継いだ、村木厚子さん。若草プロジェクトに関して、何となくは知っていたが、この記事を読んでさらに知りたくなり、HPを検索して活動内容を見た。社会的に弱い立場にある女性をさまざまな角度から援助するというプロジェクト。今
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