役所でトイレが漏水、さびが原因か 排水管を全面交換へ

佐藤純
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 埼玉県久喜市役所本庁舎でトイレの汚水が漏れ出し、ほとんどのトイレが使えなくなった問題で、市は8日、鉄製の排水管の内側にさびが生じて蓄積し、詰まって漏水につながったとの見方を明らかにした。改修工事などの費用9485万円を盛り込んだ補正予算案を15日の市議会に出す。

 市によると、3月に本庁舎2階西側のトイレが詰まり、1階の天井から汚水が漏れた。本庁舎のトイレ18カ所のうち、1~5階西側のトイレ15カ所を使用中止にし、屋外に仮設トイレを設置した。

 汚水が漏れた付近の排水管を取り外して調べたところ、内側にさびが付着していた。市は1980年の本庁舎完成以来、排水管などの本格的な改修をしておらず、異物が流されたことも影響した可能性があるとみている。

 一方、市は上層階でも同様の問題が生じている恐れがあるとして、1~5階西側の系統の排水管を全面的に交換する。下層階から作業を進め、順次使えるようにする。来年2月までに終える予定。(佐藤純)

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