ツイッター、休眠アカウントを削除へ 故人のアカウント削除に懸念

サンフランシスコ=五十嵐大介
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 米ツイッターが、過去数年間使われていないアカウントを削除していることが明らかになった。ツイッターの運営会社を所有する起業家イーロン・マスク氏が8日のツイートで公表した。ツイッター上では、故人のアカウントの消滅につながるなどの懸念が出ている。

 マスク氏は「この数年全く使われていないアカウントを削除しているため、あなたのフォロワー数はおそらく減るだろう」とツイートした。ツイッターは利用規約で、アカウントを維持するためには少なくとも30日に1回ログインするよう求めている。マスク氏は昨年のツイッターの買収前から、自動的にツイートを拡散する「ボット」や、人間や機械が「スパム」と呼ばれる不正行為をおこなうアカウントを問題視してきた。

 マスク氏の投稿後、「過去のツイートを残すべきだ」「亡くなった家族のアカウントを残して欲しい」などの反論が相次いだ。マスク氏は凍結されていたトランプ前米大統領のアカウントを再開したが、トランプ氏は2021年1月以来ツイートしておらず、「トランプ氏のアカウントも削除するのか」との投稿もあった。

 マスク氏はその後のツイートで「アカウントは保管される」と述べたが、詳細は明らかにしていない。さらに、「放置されているアカウント名を開放することが大事だ」とも述べ、人気のアカウント名を開放することで利用者や有料会員の増加につなげる狙いがあるとみられる。(サンフランシスコ=五十嵐大介

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    鳥海不二夫
    (東京大学大学院教授)
    2023年5月9日16時38分 投稿
    【視点】

    しばらく利用していないアカウントは削除される可能性があるということは,過去のツイートなどが消えていく可能性が高いということになります.ツイッターはインフラのように利用されていたところもありますので,利用を終えた人たちのツイートがすべて消えて

    …続きを読む