鼻先でラベンダーやドリアンも ウェアラブル嗅覚VR装置できました

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水戸部六美
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 みる、きく、さわる、だけじゃない。においをかぐことができるVR(仮想現実)用装置を開発したと、香港城市大学などの研究チームが発表した。小型で身につけることができて、ワイヤレス。ラベンダーやケーキ、ドリアンなど、複数のにおいを感じることができるという。

 VRへの没入感を高めるだけでなく、医療や教育にも応用できる可能性がある。

 においで危険を察知したり、ある種の記憶を呼び覚ましたり。嗅覚(きゅうかく)は、視覚や聴覚などと並ぶ人間の五感の一つだ。

 しかし、視覚や聴覚、触覚にくらべ、嗅覚に関するVR技術は開発が遅れている。従来品は、ボトルから香水を噴霧する大型のものや有線式のヘッドセットで、実用性に限界があったという。

 そこで、研究チームは指先にのるぐらい小さな「におい発生器」を基本にした装置を開発した。発生器には、におい付きのワックスがセットされている。

 無線通信で装置に信号を送ると、発生器のワックスが加熱され、1・44秒ほどで特定のにおいを局所的に放出するという。

 研究チームが開発した装置は…

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