「食品ロス」減らす無人販売機、区役所に登場 賞味期限迫り5割引き
賞味期限が間近に迫るなどした食品を割安で購入できる無人販売機が、東京都台東区役所内に設置された。様々な理由で廃棄される「食品ロス」を削減しようという取り組み。区民らへの啓発も狙う。
設置されたのは、「fuubo(フーボ)」という名の無人販売機。食品ロス削減を事業とする企業「ZERO」(台東区)が開発した。区が1月、食品ロス削減と二酸化炭素排出削減に向けて同社と協定を結び、4月3日に区役所1階にフーボを設置した。
フーボでは賞味期限が迫った商品や、季節限定のパッケージ商品や外箱が破損したものなどを事業者から仕入れ、3~5割引きで販売する。同区役所のフーボにはスナック菓子やカップラーメンなどの食品が入っている。同社は全国の駅や商業施設など約60カ所以上にフーボを設置している。
購入には専用サイトでの事前登録が必要だ。フーボが設置されている場所と商品を選択し、オンライン決済で購入する。決済後に発行される専用のURLを開くとカメラが立ち上がり、フーボに貼られているQRコードを読み取って扉のロックを解除し、商品を取り出せる仕組みだ。
フーボ設置は都内自治体では台東区が初めてという。区清掃リサイクル課の吉田美穂さんは、「フーボの利用をきっかけに『もったいない』という意識を醸成し、食品ロスを減らす行動につながっていけば」と話す。(石平道典)
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