意外といける? 深谷ネギがソフトクリームに 後味はやっぱり…
「ネギとアイス? うまいわけない!」と思うでしょ。意外といけるんです。
全国有数のネギ産地・埼玉県深谷市で生まれた「深谷ネギソフト」。旬の冬場以外も特産品をアピールしようと、「道の駅おかべ」で4月28日から、税込み480円で売り出した。バニラのソフトクリームに小口切りにした冷凍の深谷ねぎがビッシリ。ネギの粉末と市キャラクター「ふっかちゃん」のネギでできた角を模したチョコレートが、これでもかとネギの緑を強調する。
5月2日、道の駅を訪ねた。インターネットで知り、東京都江戸川区からやってきた会社員渡辺志穂美さん(28)の感想を食レポ風に紹介すると――。
「まずは口いっぱいに広がる甘さ。するとネギの香りと程よい苦みがジワジワ。次は何? と思っていると心地よい冷凍ネギのシャキシャキ食感。再び甘さがやってくるけれども、後味はやっぱり、ネギッ」
道の駅を運営する「ふかや物産観光」の古沢和彦マネジャー(52)によると、ここ1、2年で「ご当地ソフトはありますか」という問い合わせが増えたのだという。「変わり種ソフト」の食べ歩きを楽しむ人たちがいることが分かり、ソフト作りに取りかかるがうまくいかなかった。
3月、地元企業がネギ100%のパウダーを開発したことを知り、試すとネギの風味や辛みを完璧に再現していた。1カ月弱で商品に仕上げ、評判も上々だ。
11月には各地のネギ産地の生産者が集まる「第12回全国ねぎサミット」が市内で開かれる。2010年に深谷で始まり、再び巡ってきた。売れ行きとともに「サミット前に全国の皆さんに紹介できるものができて良かった」と古沢さん。問い合わせは道の駅おかべ(048・585・5001)へ。(猪瀬明博)
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