NHK「できるかな」の高見のっぽさん死去 「ノッポさん」で人気
NHK教育テレビ(現Eテレ)の教育番組「できるかな」の「ノッポさん」で知られた俳優で作家の高見のっぽ(たかみ・のっぽ、本名高見嘉明〈たかみ・よしあき〉)さんが、昨年9月10日、心不全のため死去した。88歳だった。葬儀は近親者で営んだ。高見さんは亡くなった事実を半年以上ふせるよう望んでいたといい、誕生日である今年5月10日に合わせ、所属事務所が公表した。
京都市生まれ。東京都立立川高校卒業後、役者生活などを経て、32歳の時、ノッポさん役に起用された。181センチの長身にチューリップハットがトレードマーク。「できるかな」の前身番組「なにしてあそぼう」も含めて23年間、一言もしゃべらずに身ぶり手ぶりを交えながら、楽しそうに工作する姿を披露。相棒の「ゴン太くん」とのコンビで、子どもから大人まで幅広く親しまれた。「できるかな」最終回では、初めて声を出し話題になった。
2005年にはNHKのみんなのうたで「グラスホッパー物語」の作詞を担当し、71歳で歌手デビューした。子ども番組の脚本や絵本を中心に数多く執筆し、各地で講演も続けた。
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- 【視点】
ご冥福を祈りつつ、週末にこの動画を見ました。8年前、81歳の頃のノッポさんからの素晴らしいメッセージです。「できるかな」が子どもたちに親しまれたのは、こうした謙虚さ故だったのでしょう。齢を重ね、家庭で子どもを持ち、職場で後輩が増えてきた私と