「欧州最後の独裁者」ルカシェンコ氏に重病説 腕に包帯、演説できず

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 ロシアのウクライナ侵攻に加担する隣国ベラルーシのルカシェンコ大統領(68)をめぐり、健康状態を不安視する声が相次いでいる。

 ルカシェンコ氏は9日にモスクワで催された対独戦勝記念パレードに出席。その後の昼食会を、招待された首脳陣で唯一欠席したことなどから一部の識者は「重病」と指摘している。

 この欠席について、ベラルーシの国営ベルタ通信は、ルカシェンコ氏がベラルーシの首都ミンスクに戻って自国の戦勝記念式典に出席したためと伝えた。

 一方、ロイター通信やBBCロシア語版は、ルカシェンコ氏がパレード出席中、右腕に包帯を巻いていたほか、プーチン氏やほかの首脳陣が徒歩で移動するなか、小型車に乗っていたと報じている。

 ベラルーシの政治学者、ボルクネツ氏は、ルカシェンコ氏は重病で、包帯はルカシェンコ氏がカテーテルによる点滴治療を受けているためだとSNSに投稿。また、ルカシェンコ氏が自国の戦勝記念式典で、1994年の大統領就任後初めて演説を見送ったと指摘した。

 パレードにはルカシェンコ氏…

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2023年5月11日6時36分 投稿
    【視点】

    非常に気になるニュースです。ロシアのウクライナ侵攻は、ルカシェンコ氏の協力なしには続行できません。先日ロシアは、戦術核をベラルーシに配備する方針を発表したばかりです。 ルカシェンコ氏がプーチン氏に協力せざるを得ない背景には、2020年の大

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