ロシア、最大1万人の受刑者と戦闘契約か 英国防省「4月だけで」

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 英国防省は11日、ロシア国防省が今年4月だけでも国内で最大1万人の受刑者とウクライナでの戦闘に加わる契約を交わしたとの見方を示した。ロシアでは昨夏以来、民間軍事会社「ワグネル」が国内各地の刑務所から恩赦と引き換えに戦闘員を募り、激戦地に投入してきた。今年初めからは正規軍の兵力不足を補うため、国防省自らが同様の募集に乗りだしたとされる。

 一方で、英国防省は、ワグネルはロシア国防省や軍との対立が原因で今年2月以降、刑務所での戦闘員募集を禁じられているとも指摘した。代わって国防省が受刑者の募集に力を入れるのは、国民の多くが警戒する正式な大量動員を避けながら兵力増強を図る政策の一環という。

 ロシアのプーチン政権は昨秋、「部分的動員」の名目で30万人の予備兵の招集に踏み切ったが、動員を逃れようとする男性らが大量に国外に逃れる事態に発展した。戦闘地のロシア軍の死傷者はその後も増え続け、深刻な兵力不足が続いているとされる。

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