トヨタ、215万人の顧客データ漏洩の恐れ 車の識別番号や位置情報

稲垣千駿
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 トヨタ自動車は12日、車向けの情報通信サービスを契約した約215万人分の顧客データが漏洩(ろうえい)した可能性があると発表した。クラウドシステムの設定を誤り、顧客の車の識別番号や位置情報がインターネットで外部から見える状態になっていたという。いずれも個人が特定できる情報ではなく、現時点で悪用は確認されていないとしている。

 対象は、ネットで車の位置を把握したり、異常を検知したりするサービス「ティーコネクト」などを2012年1月~今年4月に契約した顧客。子会社の「トヨタコネクティッド」が、本来は非公開にすべき情報をネットで公開していたという。今年4月の点検で判明し、外部からのアクセスを遮断した。

 ティーコネクトをめぐっては22年10月にも、29万6019件の顧客を識別するための番号とメールアドレスが外部から見られる状態になっていた。トヨタは「データ取り扱いのルール説明、徹底が不十分だった」とし、クラウドの設定を監査するシステムを導入するなどして、再発防止に取り組むという。(稲垣千駿)

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