【そもそも解説】トルコ大統領選、なぜ重要? 国際情勢への影響は

有料記事ウクライナ情勢

イスタンブール=高野裕介
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 親日国で知られる中東のトルコで、14日に大統領選・議会選が行われます。ロシアによるウクライナ侵攻では、「仲介役」として動いた地域大国のリーダーを決める選挙です。結果次第では国際情勢にも影響を与えるかもしれないとして、世界が注目しています。この大統領選は、なぜ、トルコにとって、世界にとって重要なのでしょうか。

 Q 大統領選の構図は?

 A 現職のエルドアン大統領(69)と、野党の6党が集まって決めた統一候補のクルチダルオール氏(74)の事実上の一騎打ちになる。任期は5年だ。

 世論調査では大接戦になっている。両者とも支持率が40%台のものが多いが、クルチダルオール氏が優勢のものが目立つ。当初、4人が立候補したが、11日に別の野党の候補者が選挙戦から撤退することを決め、その票がクルチダルオール氏に流れるとの見方も出ている。

 14日の投票でどの候補も過半数を取れなければ、2週間後に上位の2人で決選投票をする。

 20年以上にわたるエルドアン政権のもとで、トルコはどう変わったのでしょうか。記事の後半では、ロシア・ウクライナの仲介役として動き、欧米にも揺さぶりをかけてきたトルコの大統領選が、国際情勢にどんな影響を及ぼす可能性があるかについても解説します。

■20年超の長期政権で何が起…

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