「地下美容室」経営の疑いでベトナム人2人を逮捕 埼玉県警

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有元愛美子 森下友貴 仁村秀一
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 美容師の免許を持たず、埼玉県川口市の雑居ビルの一室で複数の人にカットやパーマをして美容業を営んだとして、県警は16日、いずれもベトナム国籍で同市に住む、実質経営者の女(35)と従業員の男(29)を美容師法違反(無免許営業の禁止)の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。約2年前に開業し、客の大半は外国人だったという。県警は「地下美容室」だったとみて調べている。

 こうした美容室が摘発されるのは異例。従業員の男は技能実習制度で来日した後、実習先の企業を逃げ出してその後、在留資格を失っていたという。店は開業にあたって保健所に開設届を出して確認も受けていたといい、県警は別の人物が協力した疑いも視野に調べる方針だ。

 捜査関係者によると、女は2022年7月、厚生労働大臣の許可を得ずに、美容師として20代のベトナム国籍の客にパーマをかけるなどした疑いがある。23年2月には男と共謀し、同国籍とミャンマー国籍の客にカットなどをした疑いがあるという。店には日常的に客が来ており、施術の料金は内容に応じて2千~1万6千円ほどだった。

 県警は今後、男について出入国管理法違反(不法滞在)容疑で調べるほか、女も同法違反(不法就労助長)容疑で調べる。(有元愛美子、森下友貴、仁村秀一)

■後絶たぬ無免許営業  「専…

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