谷川俊太郎さんの絵本、五感で楽しもう 東京・立川で展覧会
詩人の谷川俊太郎さんが手がけた約20冊の絵本を取り上げ、言葉とイラストの組み合わせの妙や創造性あふれる世界に触れられる展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」が、東京都立川市のPLAY!MUSEUMで開かれている。詩や原画の紹介ではなく、大人も子どもも絵本の面白さを五感を使って楽しめる仕掛けになっている。
谷川さんといえば、言葉のもつリズムや、声にしたときの音の面白さに着目した詩を多く手がけている。たとえば「ことばあそびうた」に出てくる「かっぱかっぱらった かっぱらっぱかっぱらった」という言葉。展覧会では「けんけんぱ」のように足を閉じたり開いたりして飛ぶ遊びに仕立てた。
絵本作家の長新太さんと組んだ「えをかく」からは長さんの絵を約60メートルにわたる「絵巻物」にして表現。谷川さん自身の声による詩の朗読もある。さらに会場ではあちこちにひよこがいることに気づく。「ぴよぴよ」でグラフィックデザイナーの堀内誠一さんが描いたひよこたちだ。
谷川さんの絵本でコンビを組んだ人も多彩。谷川さんが「いい人」をイメージして書いた「オサム」は元北海道・旭山動物園飼育係の絵本作家、あべ弘士さんが絵を担当した。谷川さんの文章を読んで、「オサムはゴリラだ」とひらめいて描いたという。
思わず笑顔になれる楽しさの…
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