「子育て予算の倍増は増税で」 自民党きっての積極財政論者の主張
聞き手・西尾邦明
税金はなるべく納めたくない。けれど、病気になったり年老いたりしたときに支え合うしくみは欠かせない。防衛力の強化も、子育て支援も税による財源は必要だ。政治の世界では「増税=選挙に不利」が定着し、それを語ればうとまれる。自民党きっての積極財政論者として知られる西田昌司参院議員に、増税は必要なのか話を聞いた。
◇
国債は借金ではなく、通貨供給です。政府には通貨発行権があり、財政と家計はまったく異なります。防衛も子育ても脱炭素も必要な予算の財源は国債で問題ありません。
ただ、国債をいくらでも出せるとか、無税国家にしろと、言ったことは一度もありません。はっきり言います。税は、必要です。
税をコメでも米ドルでもなく日本円で納めるから、円に価値があるのです。税は悪いインフレ(物価高)を防ぎますし、政策の実現や富の再分配の意味でも重要です。
法人税がよい例です。私は1…
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら