名古屋市教育委員会は17日、市立学校が市教委に報告せずにPTAから物品などの寄付を受けていた金額が2022年度までの過去5年間で約1億4700万円分あったと発表した。内部規定ではPTAから寄付を受ける際、学校側は市教委に報告するよう定めている。

　市教委によると、寄付の内容は、89万円のエアコンや115万円のプロジェクターといった物品や学校施設の設備など。昨年度は幼稚園、小中学校、特別支援学校、高校の計162校がPTAから寄付を受け、そのうち144校が市教委に報告を怠っていたという。（三宅梨紗子）