G7首脳の「サミットめし」は? 熊野筆にオブジェ おもてなし多彩

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西本秀、根本快、菅野みゆき、戸田和敬
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 広島で開かれている主要7カ国首脳会議G7サミット)は、「おもてなし」も多彩だ。G7首脳は宮島の老舗旅館で舌鼓を打ち、各国の報道陣が集う「メディアセンター」では技術を認められた「お好み焼士(やきし)」が広島のソウルフードのお好み焼きをジュウジュウ。この機会に広島を世界に発信しようと狙う。西本秀、根本快、菅野みゆき、戸田和敬)

宮島の老舗旅館で舌鼓

 19日夜、G7首脳らの夕食会「ワーキングディナー」が開かれた宮島の「岩惣(いわそう)」は、江戸末期に創業された、地元を代表する老舗旅館だ。首脳らが食事前に参拝と記念撮影をした世界遺産厳島神社の近くにある。

 「もみじ谷」と呼ばれる景勝地に位置し、かつて伊藤博文や夏目漱石らが宿泊し、皇族らも利用した記録が残る。岸田文雄首相も外相を務めていた2016年4月、同旅館でG7外相会合のワーキングディナーを開いた。

 「世界遺産の島で過ごす時間を楽しんでほしい」という思いで、おもてなしをしてきた同旅館。今回のワーキングディナーでは、広島特産のカキの酒蒸しや、アナゴずしなどがふるまわれ、デザートには、もみじまんじゅうなどが添えられたという。

 サミットに合わせ、宮島では18日正午から20日午後2時まで、住民ら以外は渡航できない「入島制限」をした。宮島観光協会によると、多くの土産物店などが休業したという。

 コロナ禍が収まり、宮島では4月以降、平日で1万人、休日で2万人近い来島者があり、今回の入島制限の影響は数万人になる見込みという。同観光協会は「業者には休業補償を求める声もあったが、それは難しいようだ。せめてサミットが、世界へ向けた宮島のPRの機会になればと期待しています」と話す。西本秀

 国内外の報道陣の拠点となっている広島県立総合体育館の「国際メディアセンター」では、広島のお好み焼きを世界に広めようと試食会が催されている。

マイスターがお好み焼きジュウジュウ

 オタフクソース(広島市)が運営し、焼くのも同社員。お好み焼きの技術や知識を問うお多福グループの社内試験に合格した「お好み焼士」の中から、えりすぐった社員が会場へ。サミット初日の19日には、グループ全社員約900人のうち、3人しかいない「マイスター(最上級)」の1人が、手際よく焼き上げていた。ベルリンから来た30代の記者ヤン・フィリップさんは「少しスパイシーでとてもおいしい。毎日食べたい」と話した。

 広島のお好み焼きは、第2次…

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