戦時のシンボル、ゼレンスキー氏訪日へ 国内外を動かす話術と存在感

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喜田尚
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 広島での主要7カ国首脳会議G7サミット)への予期せぬ参加が実現する見通しとなったウクライナゼレンスキー大統領。期せずして戦時下の大統領となったゼレンスキー氏は昨年2月にロシアによる全面侵攻が始まって以来、必要なとき、必要な場所に必要なタイミングで姿を見せ、存在感をアピールしてきた。

 その象徴となったのが、侵攻2日目の夜に大統領府前の通りからSNSに投稿した自撮り映像だ。政権幹部らとともに街灯に照らされながら右手でスマートフォンを支え、「我々はここで独立を、国を守っている」と国民に語りかけた。

 当時キーウでは、ロシアの空挺(くうてい)部隊の一部が市内に侵入し、銃撃戦が起きていた。ロシア軍のミサイル攻撃から逃れるため、防空シェルターとなった地下鉄駅に多くの市民が押し寄せた。ゼレンスキー氏が首都防衛を断念し、キーウを離れたといううわさが広がった時だった。

 しかし、ゼレンスキー氏がキーウにとどまっていることを示す映像で、国民は政権が持ちこたえていることを知り、人々のパニックは長くは続かなかった。

 ゼレンスキー氏はキーウから…

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