「シナリオの一つで想定」警察、予備部隊を活用 ゼレンスキー氏警備
吉沢英将 編集委員・吉田伸八
主要7カ国首脳会議(G7サミット)参加のため、ウクライナのゼレンスキー大統領が来日することが急きょ決まり、警察は警護や警備の態勢作りに追われた。
警察庁の担当幹部の20日の説明によると、今回のサミット警備ですでに組んでいる最大時2万4千人の態勢で臨み、万全を期すという。参加国が増えることなどを見込んで確保していた予備部隊を活用し、人員や資機材を追加せずに必要な対応ができるという。
警察庁幹部は「戦争当事国の指導者が対象という厳しい警護警備になる。緊張感をもってあたりたい」と話した。
別の警察幹部は「いかなる事態にも対応できるよう心積もりはしていた」と説明する。ゼレンスキー氏来日が具体化する前からシナリオの一つとして想定していたという。
- 【視点】
シナリオの一つ、とはいえ、ロシアによる暗殺の恐れや、移動中になんらかの妨害を受ける可能性があると考えると、そんなに軽い「一つ」ではなく、相当可能性として高いと見積もって警備の計画を立てていたものと思われる。日本はゼレンスキー大統領が来る可能
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