広島市で開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)に招待されたインドのモディ首相が20日、ウクライナのゼレンスキー大統領と広島市内で会談した。ロシアによるウクライナ侵攻後、中立的な姿勢を貫いてきたインドとの会談で何が語られたのか。
両者の会談は、侵攻後初めて。モディ氏は会談中、「ウクライナでの戦争は、全世界に影響を与えている大きな問題だ」としたうえで、「政治や経済ではなく、人道や人間の価値観に関する問題だと考えている」と指摘。ウクライナへの人道支援の拡大を誓い、「解決に向けてできる限りのことをしていく」とも表明した。
これに対し、ゼレンスキー氏は会談後、「地雷の除去や移動式病院などにおける支援の必要性について説明した」などとテレグラムに投稿。ウクライナが取り組む和平に向けた取り組みに参加することも要請した。
インド外務省のクワトラ外務次官はその後の会見で、「会談はウクライナ側から提案を受けた」と説明。ゼレンスキー氏から、モディ氏のウクライナ訪問も打診されたという。
インドは、ロシアなども参加する主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)を9月に開催するなど、国際社会での存在感を高めている。ウクライナ側は、インドからの支援に感謝しつつ、中立的な姿勢に変化をもたらしたいとの狙いがあるとみられる。
一方のインドにとっても、ゼ…
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