元北海道知事で衆院議長を務め、2月に亡くなった横路孝弘さん(享年82)の「お別れの会」が21日、札幌市内のホテルであった。約800人が参列し、平和の大切さを訴え続けた故人の思いを受け継いでいくことを誓った。
葬儀は家族葬として営まれたが、親交のあった人たちに感謝の気持ちを伝えたいと、家族が開いた。
会場には、28歳で衆院議員に初当選した横路さんが、当選同期の土井たか子・元社会党委員長と議場で並ぶ姿や、42歳で全国最年少の知事(当時)となった時の写真などが飾られた。
黙とう後、代表して親交のあった3人がお別れの言葉を述べた。
横路さんから地盤を引き継いだ道下大樹衆院議員は、10歳の頃、初めて横路さんと会った時のエピソードを披露。祭り会場を視察した横路さんと握手し、一緒に写真を撮ったことが、後に政治家を志すきっかけになったという。
学生時代からインターンとして事務所に出入りし、秘書、道議、国会議員として間近で指導を受けた。
「何より平和が大事。憲法を守り、平和な中で誰もが安心して暮らし、働ける社会でなければならない」
印象的な横路さんの言葉だ。一貫して教わったのが、平和を何より重視する政治信条だったという。
「平和の危機、天国で苦々しく思っているのでは」
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道下氏は「遺志をしっかり継…