反プーチン派の活動家ら「鋭い痛み」 ドイツ警察、毒殺未遂で捜査
ブリュッセル=玉川透
ドイツの警察当局は21日、ベルリンで4月末に開かれたロシア反政権派の会合に出席したロシア人女性2人に対し、何者かが毒殺を図ろうとした疑いがあるとして捜査を始めたと明らかにした。2人は鋭い痛みやしびれなど原因不明の症状を訴えているという。AFP通信などが伝えた。
端緒となったロシア独立系メディアの調査によると、2人はロシアから亡命したジャーナリストと活動家。ロシアのプーチン大統領の政敵だったオリガルヒ(新興財閥)のミハイル・ホドルコフスキー氏が4月29~30日にベルリンで主催した反政権派の会合に出席後、症状が出たという。
ジャーナリストの女性は会合中に体調が悪化し、ベルリンの病院を受診。ベルリンに来る前から症状があった可能性もあるという。
活動家の女性は、会合後に移動したチェコで鋭い痛みやしびれを訴えた。現在は回復しているが、まだ症状は残っているという。
警察当局の報道官は、「テロや政治的な動機による犯罪の専門チームが捜査を担当する」とAFP通信に語ったが、それ以上の詳細は明らかにしていない。
ロシアではこれまでにも反政…
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