独首相が訪韓、二国間会談目的では30年ぶり 脱中国依存へ関係強化
ソウル=太田成美 ベルリン=寺西和男
ドイツのショルツ首相は21日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)の終了後に韓国を訪問し、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領と会談した。独首相が二国間会談のために韓国を公式訪問するのは30年ぶり。ドイツは経済安全保障の観点から、最大貿易国である中国への依存度を下げようとしており、韓国との間で水素や半導体などの先端産業分野で貿易や投資を拡大する方針で合意した。
尹大統領は共同記者会見で、「変化した時代環境に合わせ、協力を一層強化していくことで一致した」と強調。国防・防衛産業での協力拡大の重要性でも一致したとし、両国間の軍事情報包括保護協定の早期締結を目指すとした。
ショルツ首相は、ドイツが貿易などで中国への依存度が高いことを踏まえ、「サプライチェーン(供給網)や輸出、直接投資に関し、一つの国に頼らない経済構造をつくる必要がある」と述べた。半導体や電気自動車向けの電池などの分野で韓国企業によるドイツへの投資に期待を示した。
ショルツ首相はこの日、北朝…
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