不確実な時代に応答する演劇 「ふじのくに せかい演劇祭」で出会う
複雑さと不確実性を増す時代に、演劇は応答できるのか。ゴールデンウィーク中、静岡市で開かれた「ふじのくに●(右矢印の下に左矢印)せかい演劇祭」では、そんな問いへの答えとなるような作品に出会った。
今年は、静岡県が中国・韓国の3都市と共に「東アジア文化都市」に選ばれていることから、両国から計4作品が招かれた。
社会との双方向の関係性を感じたのが、韓国のパク・チャンギュ作「XXLレオタードとアナスイの手鏡」。女性用レオタードを着ると幸せを感じる、男子高校生ジュンホの自撮り写真流出という事件を軸に、大学受験のプレッシャーにさらされた彼らの、息苦しい日常が描かれる。
セウォル号事件の影響、韓国演劇界にも
演出のチョン・インチョルは…