アール・ヌーボーとはフランス語で「新しい芸術」のこと。植物や虫といった自然をモチーフに取り込み、19世紀末から20世紀初めにかけて建築や絵画、工芸など多方面で展開した芸術運動だ。九州国立博物館(福岡県太宰府市)と福岡市美術館の特別展で、それぞれガラス工芸と絵画から、その魅力にふれることができる。
まずは九博「アール・ヌーヴォーのガラス」展(6月11日まで)。ガラスという神秘的な素材を縦横に駆使したエミール・ガレとドーム兄弟の、「フランス本国でも見られない作品群」(展示協力の池田まゆみ・北澤美術館主席学芸員)が空間を埋め尽くす。
普段は扱われることの少ない…
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