藤井聡太竜王、最年少名人王手から一夜明け「意識していいことない」

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北野新太
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 将棋の藤井聡太竜王(20)=王位・叡王・棋王・王将・棋聖と合わせ六冠=が23日午前、福岡県飯塚市で21、22の両日に指された第81期名人戦七番勝負第4局(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛、九州電力、QTnet協力)での勝利から一夜明けて取材に応じた。

 渡辺明名人(39)に挑戦している藤井竜王は、正念場の一局での勝利でシリーズ成績3勝1敗に。史上最年少名人記録の40年ぶり更新と史上2人目の七冠達成まで残り1勝となった。

 晴れやかな表情で朝を迎えた挑戦者は、奪取の懸かる次局に向け「これまでも、あと1勝になると少し意識も出てきてしまったのですが、考えてもいいことはないので今まで通り自然体で出来ればと思っています」と語った。

 質疑応答は以下の通り。

 ――3勝1敗とした今の心境は。

 「第4局は非常に重要な一局になると思っていたので、難しい将棋でしたが結果を出すことができたのはよかったと思っています」

 ――攻められる展開の将棋でした。

 「(後手の渡辺名人に)△7一銀型のままで本譜のように激しく攻めかかって来られる手順は、指されてみると思った以上にうるさく、少し嫌な形という印象は持っていました」

 ――あと1勝で史上最年少名人、史上2人目の七冠になる。気持ちも変わってくると思いますが……。

藤井竜王はシリーズ成績を3勝1敗とし、史上最年少名人を懸けた舞台は長野県高山村の「藤井荘」に。決戦の舞台の名前について尋ねると、「縁を感じる」と答えてくれました。

 「これまでのタイトル戦でも…

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