谷口彰悟の「孤独」な戦い 森保監督はみていた「テーブルに載せる」

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ドーハ・塩谷耕吾
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 昨年、カタールであったサッカーのワールドカップ(W杯)で日本代表として活躍したDF谷口彰悟(31)=アルラヤン=が、カタールリーグでの最初のシーズンを終えた。

 チームは残留争いに巻き込まれたが、苦しんだ理由は他にもあった。「この半年が無駄だったとならないようにしたい」と、海外挑戦の思いを語った。

 5月3日午後6時半。ドーハのサーニー・ビン・ジャーシムスタジアムで谷口は、奮闘していた。

 前半18分に味方が退場。1人少ない状況で必死の最終ラインを支えたが、味方のPK失敗、そして後半31分の失点で敗れた。

 「なかなか厳しい。サッカー人生で初めてか、というくらい、勝てない」

 チームはこの敗戦で、最終戦を残して2部との入れ替え戦に回る10位に落ちた。

 試合中、スタンドではボールを蹴る音はもちろん、選手同士の息づかいまで聞こえた。

 「日本のように満員のスタジ…

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    中川文如
    (朝日新聞スポーツ部次長)
    2023年5月28日8時21分 投稿
    【視点】

    「外国人独特の迫力、パワーのあるプレー。そこは日本ではなかなか経験できない。勝てなくて苦しいが、望んで選択したことでもある」。敢えてカタールに打って出た谷口彰悟選手を貫く、この覚悟。谷口選手らしいなあって感じました。 そのいでたちも相

    …続きを読む