2030年までの残り時間で何をする? SDGs達成に必要な意識は

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SDGs ACTION!編集長・高橋万見子
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 SDGs(エスディージーズ)は国連が掲げる「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals)です。環境、社会、経済など国際社会に共通する17分野のゴールと169項目のターゲットがあり、2030年が達成目標とされています。そのときに主役となる若者世代がSDGsについて学び、実践する様子や教育現場の事例をSDGs専門メディア「SDGs ACTION!」と連携して紹介します。

あるべき未来から逆算して行動を

 2030年に持続可能な社会となるよう設定されたSDGs。23年はちょうどその折り返し地点となっています。

 この間、言葉自体の普及はかなり進みました。新学習指導要領で「持続可能な社会の創(つく)り手」の育成が明記されたこともあり、学校現場でも多くの授業でSDGsが教材としてとりあげられるようになっています。

 ただ、知識を得るだけでは真の「学び」とは言えません。行動して実際に社会を変えていく必要があります。残る期間で「どうするか」が私たちに問われているのです。

 二つを意識してほしいと思います。一つはあるべき未来を決め、そこから逆算してやるべきことを決めていくやり方です。

 「バックキャスティング」と呼ばれるこの思考法は、大きな変革を計画的に実施する必要があるときに使われます。現状から出発する「フォアキャスティング」では、どうしても前例やいまある利便性・権益に引っ張られて計画が中途半端になり、結果を出せない可能性が大きくなります。必要な行動変容を大胆に効率よく進めていくには、逆算の発想を使ってみましょう。

17の目標の関連性を考えよう

 もう一つは、17ある目標そ…

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