HAKUTO-Rの月着陸船の痕跡か NASA探査機の撮影画像公開

玉木祥子
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 米航空宇宙局(NASA)は、日本の宇宙ベンチャー「ispace(アイスペース)」の月着陸船が降り立つ予定だった地点を撮影した画像を公開した。

 少なくとも四つの目立った痕跡が確認されたといい、着陸船が月面に衝突したときにできた穴(クレーター)や、着陸船の破片の可能性があるという。

 月探査機ルナー・リコネイサンス・オービター(LRO)が着陸地点周辺について、着陸予定時刻後に撮影した画像10枚と着陸前の画像を比較して解析した。60~80メートルにわたって月面が白っぽく変化していたという。同じ地点を再撮影し、さらに分析をしていく予定。

 アイスペースは、民間の月探査計画「HAKUTO―R」のミッション1として着陸船を昨年12月11日に打ち上げた。4月26日に、月面の「氷の海」と呼ばれる場所に降り立つ予定だったが、直前に着陸船との通信が途絶えた。その後も通信を確立できず、月面にぶつかる「ハードランディング」をしたとみられている。(玉木祥子)

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