最古の生協・コープこうべ、カルチャー事業撤退 赤字続き、見直し

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谷辺晃子
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 兵庫県と大阪北部エリアで食料品の宅配やスーパーを展開する生活協同組合「コープこうべ」(神戸市東灘区)が、趣味や学びを深めるためのカルチャー事業から撤退する。県内など9カ所にある拠点「コープカルチャー」を2025年3月までにすべて閉鎖する。赤字が恒常的に続いてきたためだが、組合員の交流を特徴とする生協のシンボルでもあり、利用者からは惜しむ声が漏れる。

 コープこうべは、全国に広がる生協の中でも、最も古い102年の歴史を誇る。各地区などで行っていた文化事業をまとめるかたちで、2004年に生活文化講座「コープカルチャー」を開設。「教え合い、学び合い」の精神を掲げ、料理や語学、手芸やダンスなど幅広い分野の活動を続けてきた。

 ただ当初から赤字が続き、利用者はピーク時の約1万3600人から約7800人まで落ち込んだ。15年からは退会者が入会者を上回るようになっていた。

記事の後半では、店舗事業の構造改革を紹介します。一部店舗ではこの春、店内にある貼り紙が登場しました。

25年3月までにすべて閉鎖

 コープカルチャーは21年3…

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