ハッピーターン「粉だけ」初めてプレゼント 亀田製菓48年目の決断
5月29日は、5(ゴ)と29(フク)の語呂合わせで「幸福の日」。ハッピーつながりで、米菓大手の亀田製菓(本社・新潟市)は、毎年この時期、主力商品「ハッピーターン」のキャンペーンを実施している。発売48年目の今年は、ついに長年の要望に応えた。楕円(だえん)形のせんべいにまぶされた甘じょっぱい粉、「ハッピーパウダー」をプレゼントすることにしたのだ。
やみつきになる「魔法の粉」
米菓の出荷額で全国の6割以上を占める新潟県。やみつきになることから「魔法の粉」とも呼ばれるパウダーが人気のハッピーターンは、穀倉地帯の阿賀野市に主力工場がある。
市中心部の市役所から、ドラッグストアや住宅などが立ち並ぶ国道49号沿いを10分ほど歩くと同社水原(すいばら)工場に着く。1971年に稼働し、東京ドームとほぼ同じ約4・5ヘクタールの敷地の中で約400人が働く。
工場の内部を見たくなるが、構造上の理由から見学は基本的に受け入れていない。その代わり、ハッピーターンの特設サイト(https://www.happyturn.com)で製造工程を写真付きで紹介している。
それによると、まず米粉に水を合わせ、10分ほどふかす。できた生地をローラーで薄く延ばし、ハッピーターンの形に型抜きする。乾燥させたらオーブンで焼き、パウダーをまぶす。パウダーが落ちないように個別に包装しながら品質を点検し、問題なければ袋詰めして出荷する。
詳細なレシピは社内でも一部しか知らない
たかが菓子と侮るなかれ。お…