演劇の鑑賞サポート、字幕や音声ガイド広がる 廣川麻子さんに聞く

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聞き手・増田愛子
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 演劇を鑑賞する時、視覚や聴覚でサポートが必要な人も楽しめるよう、字幕や音声ガイドなどを導入する動きが広まりつつある。この分野の情報発信や人材育成に取り組む、NPO法人、シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA―net)の理事長、廣川麻子さんは、自身もろう者の俳優として活動してきた経験を持つ。自身の演劇体験を踏まえ、現状と課題について聞いた。

 ――廣川さんご自身の演劇との出会いを教えて下さい。

 小学校2年生の時、ろうの子どものための劇団に入りました。聴者の中で、コミュニケーションする力をつけることを目的としていたので、手話は使わず、発声と身ぶりで劇を発表する形でした。

 私自身は「遊び」のような気持ちで楽しんでいましたが、公演を見てくれた、ろう学校の同級生に本当に伝わっていたのか、いま思うと疑問です。

 進学した地域の高校でも、中…

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