「引き締め急げば、雇用にマイナス大」 日銀・植田総裁との一問一答

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 日本銀行植田和男総裁が25日、朝日新聞など報道各社のインタビューに応じた。年2%の物価上昇目標を維持しつつ、大規模な金融緩和を続ける考えを改めて強調した。その上で、長期金利を低く抑え込む政策「イールドカーブ・コントロール(YCC)」の副作用を見極め、必要なら修正する考えも示した。主なやり取りは次の通り。

 ――先日あった政府の経済財政諮問会議で、有識者が金融緩和策の副作用の大きさに触れ、物価上昇が1~2%に定着すれば金融緩和を解除するべきだと指摘しました。

 「私どもは、少なくとも2013年から2%目標でやっている。足元でいい芽も出ているので、インフレ目標をそう簡単に変えるべきではない。会議での指摘は、バブル期のようなリスクも考えて早めに金融緩和を解除すべきだという意見だったと記憶している。ほかの多くの参加者は、むしろ粘り強く続けるべきだという意見だった」

 ――大規模な金融緩和が10…

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