親がなめたおしゃぶりでアレルギーリスク低下? 「唾液接触」影響か

有料記事

吉備彩日
[PR]

 おしゃぶりなどを介して赤ちゃんの口に大人の唾液(だえき)が入ることで、アレルギー性疾患の発症リスクが低下する可能性があると、和歌山県立医科大などの研究チームが発表した。

 免疫が過剰反応するアレルギーの症状には、アトピー性皮膚炎アレルギー性鼻炎、ぜんそく、食物アレルギーなどがある。2021年度に日本全国の病院で行われた調査では、3人に2人が何らかのアレルギーを持っているという。

 先進国で患者が増えているのは、居住環境が清潔になり感染などで免疫を調整する機会が減ったため、とする仮説がある。近年では、腸や口の中にいる細菌と免疫との関係が研究されているという。

 その中で、チームは唾液に注目。16~17年にかけて、石川県加賀市栃木県栃木市の小中学生3380人と保護者を対象に疫学調査を実施。赤ちゃんのころの生活環境や習慣、アレルギーの有無などを尋ねた。

 すると、乳児期に親が口に入…

この記事は有料記事です。残り516文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません