コナンは「黒鉄の魚影」で息を吹き返した 劇場版全作みた記者は思う

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細見卓司
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映画記者コラム/細見卓司

 公開中のアニメ映画「名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」の興行収入が、シリーズ26作目で初の100億円を突破する快挙を成し遂げた。子どもの頃からコナンをみて育ってきた私にとってもうれしい。しかし、このうれしさというのは、クオリティーの高さと興行収入の数字が久々に比例したと感じられたからだ。

 私は、普段のテレビアニメ版では味わえない醍醐(だいご)味がコナン映画にあると信じている。謎解きと(深みのあるキャラクター描写も含めた)サスペンス、アクションだ。こだま兼嗣氏が監督を手がけた1作目「時計じかけの摩天楼」から7作目「迷宮の十字路(クロスロード)」までは、これらの要素が見事に融合していた。

 個人的にショックだったのは…

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