総工費300億円超 スーパーカーのオーナー向けサーキットが誕生

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堤恭太 重政紀元
【動画】スーパーカーの聖地、南房総に誕生=堤恭太、重政紀元撮影
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 千葉県南房総市に7月、総工費300億円以上という会員制サーキット「THE MAGARIGAWA CLUB(ザ・マガリガワ・クラブ)」がオープンする。多くはスーパーカーのオーナーとあって、会員権は1口3600万円。約100ヘクタールの敷地には豪華な宿泊施設やプールも備え、さながら高級ホテルの趣だ。

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 開発したのは、フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、ロールスロイスといった海外ブランドのスーパーカーを扱う「コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド」(東京都港区)が出資するコーンズ富浦。

 所在する同市富浦町居倉はビワ栽培が盛んな山間部。地形の特徴を表す「巛」(マガリガワ)が名称とシンボルマークになっている。同社が確保している土地は約100ヘクタールで、施設は2018年3月に市が同社に1億6047万円で売却した76・4ヘクタールが核になっている。

 サーキットは全長3・5キロ。F1のコースを多く手掛けたドイツ設計事務所「Tilke Engineers&Architects」がデザインした本格的な仕様になっている。

 コースは国際基準に寄らない自由なレイアウトが特徴。上り20%、下り16%の勾配、22のコーナーと峠道を連想させる激しいアップダウンがある一方、800メートルと700メートルの直線では時速280キロも可能という。レース体験が豊富でモータージャーナリストのピーター・ライオンさん(62)は「車を走らせる面白さがこれだけつまったコースは世界でもない」と話す。

 またクラブハウスに併設するピットレーンは冷暖房完備で最大36台が収容可能。専用のオーナーガレージには約300台を長期保管できる。

スーパーカーを持つ「意味」を提供

 超高級車のオーナーらを対象…

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