親友と築いた「魔法」の呼吸法 森友哉の2人旅、そこに大阪桐蔭の絆
2022年4月2日の夜、埼玉西武ライオンズに所属していた森友哉はLINEのビデオ通話をかけた。
親友に聞いてほしいことがあった。
右手のことだ。
その日のデーゲームが終わった後、ロッカールームで捕手のマスクを投げてしまった。
それが原因で右手指を痛め、病院で骨折と診断された。
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「骨、折れてたわ」
画面の向こうにいた久米健夫さんに包帯を見せた。
最初は信じてもらえなかった。
前日1日はエープリルフール。悪い冗談だと受け取られたのだ。
本当のことだとわかると、久米さんの表情はみるみる険しくなった。
言葉には怒りがにじんだ。
「何してるん? 頑張ってきたのに台無しにすんなよ。あほちゃうか」
2人は大阪桐蔭高野球部の同…
- 【視点】
森がいなかったら堂々のレギュラーとして、甲子園でも大活躍できただろうに――。 2013年春、夏の甲子園、久米捕手はそんなことを言われていました。 それでも副主将として大きな声を出し、チームを支えました。森捕手がケガをしたセンバツ大会では
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