親友と築いた「魔法」の呼吸法 森友哉の2人旅、そこに大阪桐蔭の絆

有料記事オリックス・バファローズ

高橋健人
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 2022年4月2日の夜、埼玉西武ライオンズに所属していた森友哉LINEのビデオ通話をかけた。

 親友に聞いてほしいことがあった。

 右手のことだ。

 その日のデーゲームが終わった後、ロッカールームで捕手のマスクを投げてしまった。

 それが原因で右手指を痛め、病院で骨折と診断された。

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 「骨、折れてたわ」

 画面の向こうにいた久米健夫さんに包帯を見せた。

 最初は信じてもらえなかった。

 前日1日はエープリルフール。悪い冗談だと受け取られたのだ。

 本当のことだとわかると、久米さんの表情はみるみる険しくなった。

 言葉には怒りがにじんだ。

 「何してるん? 頑張ってきたのに台無しにすんなよ。あほちゃうか」

 2人は大阪桐蔭高野球部の同…

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    稲崎航一
    (朝日新聞大阪スポーツ部長)
    2023年5月29日12時22分 投稿
    【視点】

    森がいなかったら堂々のレギュラーとして、甲子園でも大活躍できただろうに――。 2013年春、夏の甲子園、久米捕手はそんなことを言われていました。 それでも副主将として大きな声を出し、チームを支えました。森捕手がケガをしたセンバツ大会では

    …続きを読む