公明党の石井啓一幹事長は26日の記者会見で、自民党との候補者調整をめぐり東京都での選挙協力を解消したことについて、「東京都に限定して連立に影響させるつもりはないとしたのは、自民党に配慮して申し上げたつもりだ」と述べた。候補者調整への不満を示したものだが、自民内で高まる公明への不信に拍車をかけることになりそうだ。
公明は25日、東京28区での候補擁立を自民が容認できないと回答したことを受け、東京の自民候補に推薦を出さないことなどを自民側に通告した。その際、石井氏は「あくまでも東京の選挙協力の話だ」と、他の地域での選挙協力は続ける考えを自民側に伝えた。
石井氏は26日の会見で「この件を東京以外に広げるつもりはない」と改めて述べた。30日に開かれる自公幹事長会談については、「向こうが何を言ってくるかだが、方針は変わらないということは重ねて申し上げている」と公明の対応は変わらないと強調した。(野平悠一)
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- 【視点】
ツイッターで「東京で自民と選挙協力解消」という公明新聞の記事を紹介する公明党の地方議員がたくさんいて、トレンドワードに上がっていました。これまでの自公協力ではあまり見たことのない光景です。方針が東京だけに適用されるにしても、ほかの地域でも運
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