第10回「チベン」になったディスコ音楽 「高校野球ブラバン」研究家が語る

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照井琢見
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 高校野球で選手を鼓舞する吹奏楽の演奏に焦点を当てたコンサート「甲子園ブラスバンドフェスティバル2023」(実行委員会主催)が6月11日、兵庫県西宮市阪神甲子園球場で開かれる。来年8月に迎える甲子園開場100周年の記念事業の一環で、近畿の高校を中心とした8校のバンドがアルプススタンドに集まり、応援曲を披露する。

 プログラムの監修はライターの梅津有希子さん。「高校野球ブラバン応援研究家」を名乗る。中高時代に吹奏楽部で活動し、10年前に甲子園での取材を経て、ブラバン応援の魅力にのめり込んだ。

 「音がよく反響するホールと違って、球場は響かない。生の音だけで勝負するしかない。試合にあわせて刻々と演奏が変化する面白さもある。そこに魅了されたんです」

 フェスティバルでは、近江(滋賀)のチャンステーマ「Fireball(ファイヤーボール)」や、履正社(大阪)の卒業生・山田哲人(ヤクルト)の応援歌など、各校ゆかりの名物曲が奏でられる。

 なかでも梅津さんが「目玉」と位置づけるのが、8校の合同演奏。チアリーディングや応援団も参加し、約800人でパフォーマンスする。「ブラバン応援の世界では“チベン”と呼ぶ学校も多い人気曲を披露します」と梅津さん。はて、チベンとは。

「吹奏楽ポップスの父」がアレンジ 曲名より先に広がるその名

 その名は「アフリカン・シン…

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