米国の債務上限問題、近く合意か 交渉「進展している」とバイデン氏

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ワシントン=榊原謙
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 米政府の債務(借金)の上限引き上げ問題をめぐって、バイデン大統領は25日、共和党との交渉が「進展している」と語った。対立する共和党側からも合意に前向きな発言が出た。だが、肝心の引き上げを決める米議会の手続きは波乱含みで、6月1日にも迫る米史上初の債務不履行を回避できるかは見通せない。

 バイデン氏は25日のホワイトハウスでの演説で「こうして話している間にも、我々のスタッフは(共和党側と)会い、進展をみている」と説明。「何度も言うが、債務不履行は選択肢にない」と語った。

 共和党は上限引き上げの条件として米政府の歳出の大幅削減を求める。特に、義務的経費を除く「裁量的経費」の総額をめぐる攻防が続いているようだ。

 ロイター通信は25日、2022年には1・7兆ドルにのぼった裁量的経費のあり方について、バイデン氏側と共和党の意見の違いは「わずか700億ドルになった」とする関係者の見方を報じた。共和党最大会派を率いるハーン下院議員は同通信に「26日午後までに合意が得られる可能性が高い」と語った。

 ただ、バイデン氏は記者団に…

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