同い年の横綱北の湖を頼ったが……退職に追い込まれた2代目若乃花
抜井規泰
公益法人化に向けた年寄名跡の扱いは、すべての親方に名跡証書を協会に持ってこさせ、「預かり証」を渡すことで落ち着いた。
これなら、証書そのものは協会が管理していると主張できる。一方、預かり証を持つ親方衆はこれまで通り、年寄名跡を事実上の私財として扱える。大騒ぎしたものの、実質的には「これまで通り」という結論だった。
しかし、2代目横綱若乃花の間垣親方は、名跡証書を持ってくることができなかった。「間垣」の年寄名跡を売ってしまっていた――と書くと問題が生じかねないので丁寧に記すと、すでに移譲していたのだ。モンゴル出身の元小結時天空に譲っていた。
時天空に譲っていた「間垣」の親方株 証書を提出できず協会を退職
「間垣」の名跡証書を保有す…
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら