岐南町長から2年前に「セクハラ」 町は防止規程に沿わず注意のみ

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保坂知晃
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 岐阜県岐南町の小島英雄町長(73)が複数の女性職員の体に触るなどしていた問題で、女性職員が2年前に小島町長からのセクハラが疑われる行為を町幹部に相談したのに、町が「ハラスメント防止規程」に沿った適切な対応をしていなかったことが、町への取材で分かった。セクハラの疑いがある行為はその後も繰り返された。

 町は26日、「周知不足により、規程が機能していなかった」と、対応に問題があったことを認めた。

 町が2018年に定めたハラスメント防止規程によると、町総務課に職員を相談員とするハラスメントの相談窓口が置かれている。相談があれば、内容を相談記録簿に残し、必要に応じて副町長がトップを務める「ハラスメント防止委員会」に処理を依頼。同委員会がハラスメントが事実と認めた場合は町長に報告し、町長が懲戒処分などをする、と定めている。

 町によると、21年ごろに女性職員から「頭を触られて嫌だった」などと相談が寄せられた。当時の副町長が小島町長に対して口頭で注意しただけで、規程が定める相談記録簿などは残っていないという。

 規程では、相談窓口の設置者や、事実が確認された場合の処分権者などは、いずれも町長と定めている。

 今回、小島町長がセクハラの…

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