夏の高校野球、徳島大会は7月8日開幕 4年ぶりに開会式と入場行進
第105回全国高校野球選手権記念徳島大会の運営委員会が26日、徳島市内であり、開幕を7月8日、決勝を26日とする大会日程を決めた。コロナ禍で大会が中止となる前年の2019年以来、4年ぶりに開会式と入場行進を復活させ、スタンドでの声を出しての応援も認める方針だ。
今大会の試合会場は、1回戦から決勝まで全試合でオロナミンC球場を使う。昨年の大会は全国高校総体の日程の影響で、1、2回戦は徳島県鳴門市のオロナミンC球場、準々決勝以降は徳島市のむつみスタジアム(蔵本球場)を使用した。
新型コロナウイルスが感染症法上で季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に引き下げられたのを受けて、開会式と入場行進は4年ぶりに実施。前回大会を制した鳴門の主将による優勝旗返還もある。
始球式も復活させる。開幕試合は、出場校の3年のマネジャーから投手役を募集する。開幕翌日の7月9、15、16、17、21、22日の各第1試合の始球式は、朝日新聞社が県内の小学校4~6年生を対象にバッテリー(投手役のみも可)を募集予定だ。
今春の甲子園であった選抜高校野球では、城東の女子部員が試合前にノッカーを務めて注目を集めた。徳島大会でも今回から女子部員・マネジャーの練習補助への参加を認める。
雨天順延などがなければ7月17日までに1、2回戦を終え、予備日・休養日をはさんで21、22両日に準々決勝各2試合、24日に準決勝2試合、26日に決勝をそれぞれ行う見通し。試合が雨などで中断した場合、翌日以降に中断時点から再開する「継続試合」も昨年に続き導入する。
昨夏の大会は、スタンドの収容人数の50%を上限に一般観客の入場を認めていたが、今大会は原則として収容人数を制限しない方針。ただし、今後の感染状況によって制限を設ける可能性もある。消毒液の設置や検温の実施など基本的な感染拡大防止策は継続する。
球場の入場料は大人600円、高校生200円。中学生以下、障害者手帳の所持者と付き添い1人は無料。
組み合わせ抽選会は6月26日に鳴門市のアミノバリューホールである。優勝校は徳島代表として、8月6日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する全国大会に出場する。(吉田博行)