石川佳純さん、故郷の山口で引退報告「チャレンジする自分でいたい」
今月引退を表明した卓球の石川佳純さん(30)が26日、出身地の山口市に戻り、市役所と県庁を訪れて引退を報告した。五輪の後などは「改めて気を引き締めることが多かった」という地元入り。23年の競技人生を終えた今回は、晴れやかな表情で故郷への思いや抱負を語った。
石川さんは市役所で面会した伊藤和貴市長に、「引退して約1カ月、すごく晴れやかな気持ちで過ごせている。山口に久しぶりに帰って来られたので、たくさんの方に直接、今までの感謝を伝えたい」と話した。
市立平川小の文集に「将来の夢は、オリンピックに出ることです」と書いた石川さん。その五輪で3大会続けてメダリストに輝き、山口市内での凱旋(がいせん)パレードで拍手に包まれた。
伊藤市長は、パレードに約1万人が集ったことなどにふれ、「山口市民の希望の星です。市民はずっと佳純さんを応援しているので、豊かな人生を歩んで下さい」と花束を贈った。
石川さんは、47都道府県をまわって子どもたちと卓球で交流する「サンクスツアー」に取り組んでいる。今後の一番の目標に「ツアーの完走」を挙げたほか、「山口は『家』でもあるので、色んな方に参加してもらい、一緒に卓球ができたらいい」と抱負を語った。(山野拓郎、向井光真)
地元で、プライベートで、人生でやりたいこと
石川佳純さんは山口市役所で報道陣の取材に応じた。主なやり取りは以下の通り。
――引退表明後、初めての山口。現役時代に帰ってきた時と気持ちの違いは
今までは次の大会が必ずあっ…
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