2年連続でBリーグファイナルに進出した琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は、27日から横浜アリーナで千葉ジェッツ(東地区1位)との頂上決戦に臨む。
昨年のファイナルは宇都宮ブレックスに2連敗。今年3月の天皇杯決勝では千葉ジェッツに完敗した。この一年で3度目の日本一への挑戦。「小さき者」が「大きな者」に挑む沖縄バスケットボールの悲願がかかる。
20日の初戦に先勝して迎えた21日の横浜ビー・コルセアーズとの準決勝第2戦。1点リードの残り2分48秒、岸本の3ポイントシュートはリングの真ん中を音もなく、くぐり抜けた。2年連続のファイナルをぐいっと引き寄せる一撃だった。
「ファイナルの舞台を勝ち取ることができ、うれしさよりも安心感の方が大きい」と話す。
沖縄県名護市出身。176センチとプロバスケットボール選手としては、小柄だ。「小さな島の、小さな選手たちが、どんな工夫をするかが沖縄の永遠のテーマ」と沖縄勢悲願の「日本一」への思いを語ってきた。
沖縄・北中城高3年時に出場した全国高校総体は、2回戦で敗退するも、2戦連続で40点以上をマークし、大きなインパクトを残した。
「シュートを打つ体力がある子だった。頭の回転も速い。ただ、謙虚だった。そこが嫌いだった」
当時、監督を務めた金城バーニーさん(62)はそう振り返る。
入学時からエースと見定めた…
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