ロシア、記者拘束の米紙を脅迫か「フェイク発信なら記者の運命に…」
取材中の記者がロシア当局にスパイ容疑をかけられて拘束・起訴された米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のロシア関連の報道をめぐり、ロシア国営ノーボスチ通信は26日、「WSJが偽情報の発信を続けるのであれば、WSJは(拘束中の)記者の運命に関心がないということだ」とする「モスクワの情報筋」の発言を報じた。ロシア当局が国営メディアを通じて、拘束されている記者を人質扱いし、WSJを脅している可能性がある。
拘束・起訴されているのはエバン・ゲルシュコビッチ記者。3月に中部エカテリンブルクでロシア当局に拘束された。同氏や米政府は容疑を否定している。勾留期間は当初、今月29日までとされていたが、23日に3カ月間の延長が決まっていた。
ノーボスチが「情報筋がWSJに、ロシア関連の新たなフェイクを発信した結果について警告」と見出しをつけて報じた記事によると、この情報筋は「ここ数日、WSJがロシアに関して虚偽の内容を含む一連の記事を発信した」と述べたという。
WSJは26日、欧米当局者の話として、キーウを含む欧州各国を今月訪問した中国の李輝特使が、ウクライナ国内の一部をロシアに占領されたままの形で即時停戦するよう促すべきだと、欧州各国に伝えていたと特報していた。
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- 【視点】
ゲルシュコビッチさんの拘束に、世界の多くの記者が心を痛めています。先月24日、22カ国のメディアの332人の記者が、ゲルシュコビッチさんの解放を求めるラブロフ外相宛ての公開書簡を公表しました。署名に加わった記者は、いずれもロシアで働いた経験
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