サッカーのイングランド・プレミアリーグで2021年10月、温室効果ガスをめぐる議論が起こった。
強豪マンチェスター・ユナイテッドの飛行機移動が問題視されたのだ。約100マイル(約161キロ)。バスなら2時間ほどで着く距離で飛行機を使い、メディアや他クラブの批判を浴びた。
欧米では、スポーツによる環境負荷が話題になることが増え、課題に力を入れる組織もある。
米プロバスケットボールNBAは独自の取り組みを進める。今季は、各チームの飛行機移動の距離が短くなる日程を組み、昨季より5万マイル以上減らすようにした。
ウォリアーズのスター選手、クレイ・トンプソンが昨年、自転車でプレーオフのアリーナに来場した。メディアを通じてその様子が発信されると環境問題へのメッセージとして話題を集めた。
このままのペースで気候変動が続いたら、日本のスタジアムとその周りはどれほどのリスクがあるのか。スポーツの抱えた問題を知り、動き始めている選手たちもいます。昨年10月に連載「気候変動 沈むスポーツの現場」を配信してから、専門家やスポーツ関係者らに追加取材をして再構成した記事を2本配信します。
NBAの社会貢献部門の責任者、キャシー・ベーレンス氏は朝日新聞の取材にこう話した。
「クレイのようなインパクト…
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- 【視点】
何気なく読んでいたら自分の名前が出てきて驚きました(笑)。取り上げて頂きありがとうございます。 日本人アスリートの社会課題への発言や行動は海外に比べるとまだまだ少ないですが、ずっと社会貢献活動をしてきているアスリートは、いないことはない。
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